有機栽培の紅はるか味わって ワタミが外食8業態で提供


大手居酒屋チェーンのワタミ(東京都大田区)がこのほど、同社が展開する外食店舗8業態で、有機栽培したサツマイモを使用したメニューの提供を始めた。おイモは畑作事業を手がける同社グループのワタミファームが育てたもので、農林水産省が進める「温室効果ガス削減見える化実証事業」で、温室効果ガス削減率で三つ星を獲得している。おいしいおイモの提供と、温室効果ガス削減によるサステナビリティの両立を図る取り組みだ。【さつまいもニュースONLINE編集部】

▶関連記事 温室効果ガスの削減率を星の数で表示 サツマイモも実証の対象品目に



有機おイモを8業態230店舗で提供

千葉県香取市にあるワタミファームの佐原農場で有機栽培したサツマイモを、ワタミが展開する8業態計約230店舗で提供を開始している。

有機サツマイモのメニュー提供
を始めた8業態(ロゴは同社提供)

ワタミによると、ワタミファームの有機サツマイモは化学肥料を使わずに育てた紅はるかで、後味がすっきりとした上品な甘さが特徴という。


出荷前の工程として、糖度を上げるため、温度や湿度を管理した保管庫で収穫後30日以上寝かせ、追熟。おイモの甘みを感じてもらおうと、スティック加工も行い、「外はサクっと、中はホクっとした食感」を楽しんでもらうようにした。

主なメニューは、以下の通り。

サステナブルなメニューを積極的に

ワタミでは、店舗で使用する食材の調達を通じ、温室効果ガス削減やSDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けた取り組みに力を入れている。サツマイモはその第4弾にあたる。

これまでには、少ない環境負荷で乳製品を生み出せるとして注目を集めつつある「グラスフェッド」(牧草飼育)のミルクを使ったアイスをはじめ、有機レタス、有機トマトのジュースを手がけてきた。

同社は「後もワタミグループではワタミファームで生産された有機食材を使用したサスティナブルなメニューを積極的に販売していく予定」としている。