【レビュー】「ファミマのお芋掘り」と題して、おイモスイーツやパンなど多くのサツマイモ関連商品の展開に力を入れているファミリーマート(東京都港区)。同社の販売商品で、「台湾蜜いものスイートポテトタルト」というスイーツを売り場で見つけました。スイートポテトはお芋スイーツでも激戦カテゴリーといえます。果たして実力は――。【さつまいもニュースONLINE編集部】
パッケージは、落ち着いたトーンで手に取りやすいデザインです。見た目にも、サツマイモのオレンジ色が食欲を掻き立てます。タルトの中心部が黒く縁どられているのは、仕上げにあぶってあるからだそうです。
スイートポテトは、使うおイモの種類をはじめ、トッピング、価格帯まで各社が創意工夫で火花を散らす激戦アイテムです。それだけに、期待とハードルが高まります。
そもそも購入の動機になったのが、使用するイモに台湾蜜芋を選んでいる点でした。コンビニ各社は近年、台湾蜜芋を使用していることで知られますが、実はそれほど台湾産のサツマイモであること以上に情報が乏しいのが正直なところです。ただ、沖縄に近く、温かな気候の台湾をイメージすると、とても甘そうな感じがして、つい手が伸びます。
■スイートポテト、カスタード、ジャムの「3重奏」
本題に戻りますと、このスイートポテトタルトは内部のこだわりをとても感じるアイテムでした。実はタルト生地より上が3層構造になっており、最下層に「台湾蜜いものカスタード」、その上に「台湾蜜いものジャム」、そして最上層が「台湾蜜いものスイートポテト」となっています。
味はというと、イモの香りが甘さに負けず、しっかりと感じられる仕上がりです。たまに甘さが強すぎてイモ感を失ったスイートポテトに出会うこともありますが、ちゃんと香りを感じられます。
甘さの部分では、スイートポテト自体は自然な甘さで、下層の蜜いものジャムや蜜いものカスタードで甘さを補っている印象でした。なので、食べる部分で甘さのグラデーションが生まれ、食感もそれぞれ変化があり、食べていて楽しいアイテムでした。蜜いものジャムは、ちょうどおイモのねっとり感を演出するのに一役を買っているようにも思いました。
さらに、かた過ぎず、やわらか過ぎずのタルト生地が口の中で、スイートポテトと合わさり、ちょうどいい食べ応えもありました。
近年のサツマイモブームでおイモスイーツも花盛りといえますが、誰もが、いつでもどこでも自由に購入できるとは限りません。暮らしに身近なコンビニでこれほどのスイートポテトが気軽に買えるのはとてもいいことのように感じます。そういう点でも商品の魅力を高めているといえます。
「台湾蜜いものスイートポテトタルト」と温かい飲み物でも持参して友人と散策にでも出かければ、ちょっとした冬のピクニック気分で日常や休日を楽しく過ごせそうです。
※購入価格は税込み220円でした。