焼酎大手の霧島酒造 主力「黒霧島」一部商品を販売休止へ


 焼酎大手の霧島酒造(宮崎県都城市)は22日、主力ブランドの芋焼酎「黒霧島」などの一部商品について3月以降に販売休止する、と発表した。2018年に初確認された伝染病「サツマイモ基腐(もとぐされ)病」の拡大を受け、サツマイモの収穫量減少が響いた。同社は「安全で高品質な商品を提供し続けるため、やむを得ず一部商品の販売を休止することとなりました。多大なご迷惑をおかけしますことを深くお詫びします」などと陳謝した。

 同社は 販売休止するのは、紙パック入りの「黒霧島」の3アイテムと、同じく紙パックや瓶入りの「白霧島」の3アイテムーの計6アイテム。ただし、いずれもアルコール度数20度で、1800mlと900mlの紙パック入り「黒霧島」の2アイテムについては、九州・沖縄エリアのみ販売を継続する。

■専門部署立ち上げ、生産農家支援も

 同社では、サツマイモ基腐病の国内確認を受け、専門部署を設置。アルコールの原料となるサツマイモの生産農家の支援を行うなど取り組んできたという。しかし、収穫量の減少が相次ぎ、「これまでの品質を維持しながら販売を続けることが難しい状況」(同社)に陥った。

 販売再開は未定ながらも、再開が決まり次第、同社公式ウェブサイトで発表する考えだ。【さつまいもニュースONLINE編集部】