イモマモフェス2025スイーツ編


産学連携コンソーシアム「みんなのサツマイモを守るプロジェクト–Save The Sweet Potato–」(SSP)が今秋、福岡市内で2回にわたって開催した「イモマモフェス」。2回目はスイーツ編として「五感で味わう、さつまいもの魅力」をテーマに開催。管理栄養士で「おいもクリエイター」のえなりん氏、青果用サツマイモを扱う農業法人「くしまアオイファーム」社長の奈良迫洋介氏、飼料・農園芸資材の商社「welzo」取締役でSSP代表の後藤基文氏の3人が登壇しました。焼酎編に続き、フリーアナウンサーの鳥越佳那氏が司会を務め、地域活性化をからめたサツマイモの可能性や今後のアイデアを話し合いました。【さつまいもニュースONLINE】

ポテンシャル高い「頼れる食材」

司会・鳥越佳那氏(以下、鳥越氏) 前回の焼酎編に続き、今回はスイーツ編です。まずゲストの皆さんはサツマイモのどんなところに魅力を感じていらっしゃるのでしょう。

管理栄養士・えなりん氏 一言で言い表せませんが、準完全栄養食と言われるくらい栄養素がすごく豊富な作物であるところです。おいしいだけじゃなくて、頼れる食材と思っています。

「おいもクリエイター」えなりん氏

鳥越氏 すごく共感します。サツマイモはいろんな感情や体のコンディションの時でも寄り添ってくれるような気がします。

くしまアオイファーム社長・奈良迫洋介氏(以下、奈良迫氏) 作り手としては、サツマイモを売り出すときに「赤ちゃんからお年寄りまでのスーパーフード」と伝えています。おかずにもデザートにもお酒にもなり、食卓のあらゆる場面に登場できる。これほどポテンシャルのある農作物はないと思っています。


SSP代表・後藤基文氏(以下、後藤氏) サツマイモを食べることは、少し大きな話をすると、地球からの恵みをそのままいただいているような気持ちになります。スーパーフードと呼ばれるのも納得で、私にとっては、食べるだけで自然と元気をもらえる存在です。  

「毎日の食卓に取り入れて」

鳥越氏 皆さん共通しているのは「食べて元気が出る」ということですね。そんなサツマイモに特化した会社、くしまアオイファームさんはどのような会社なのでしょう。

奈良迫氏 サツマイモ農家の創業者が2013年に法人化した、農家のための農家による会社です。宮崎県串間市に拠点を置き、沖縄県宮古島市や茨城県神栖市でも生産しています。従業員は約120人に上り、地元の小中学校とのコラボや地方創生にも取り組んでいます。

くしまアオイファーム社長の奈良迫洋介氏

鳥越氏 つくるだけでなく、サツマイモで町おこしにも取り組んでいるのですね。サツマイモで人々を盛り上げる点では、えなりんさんもSNSでの発信に力を入れていらっしゃいますよね。

えなりん氏 レシピ動画を中心に、栄養面も紹介しています。昔からサツマイモが好きだったので、毎日の食卓に取り入れてほしいという思いから、スイーツだけでなく主食やサラダ、飲み物など、さまざまなジャンルのレシピを紹介しています。
さまざまなレシピを紹介するえなりん氏のInstagram

近年注目の「栗かぐや」とは

鳥越氏 近年は多様な品種が登場し、ファンを楽しませています。今日は「栗かぐや」というサツマイモにも焦点を当てます。どのような品種でしょうか。

奈良迫氏 栗かぐやは比較的最近、品種登録されたサツマイモです。世間的には、ねっとりした食感を好む人が多い印象ですが、栗かぐやは基本、ホクホクとした食感です。ただ、時期や貯蔵方法によっては、ねっとりにもなり、好みに合わせてカスタマイズもしやすい点が特徴です。

焼き芋の断面は満月のような鮮やかな黄色で、味と見た目の両方で楽しめる一押しの品種です。

生の栗かぐや 写真提供: photoAC

鳥越氏 栗かぐやはどんな料理に向いていると思いますか。

えなりん氏 ホクホク系の天ぷらや煮物といったおかずに加え、ホクホクとねっとりのいいとこ取りのコロッケにも向きます。上品な甘さで、ずっと食べていても飽きがこないのもいいところだと思います。

鳥越氏 実は本日、えなりんさんが栗かぐやを使ったスイーツのレシピを考えてきてくださったんですよね。

えなりん氏 はい。今回が初披露なのですが、栗かぐやを使った「栗かぐやのほうじ茶トリュフ」というスイーツを考えてきました。