サツマイモやその加工品の販売などを手がける「いたふ」(熊本県大津町)が運営するおイモスイーツ専門店 「BATATAS(バタタス)」はこのほど、地元・熊本で人気のレストランとコラボレーションした新作スイーツ「焼き芋のテリーヌ」のオンライン販売をスタートした。熊本県産の熟成紅はるかを使用し、おイモ本来の甘みや食感を生かしたこだわりスイーツに仕上げた。液体凍結の技術も活用し、おいしさや栄養を損なわずに消費者に届ける取り組みにも注力した。【さつまいもニュースONLINE編集部】
■シェフのこだわり随所に
焼き芋のテリーヌは、同県有数のサツマイモ産地でいたふが本拠を置く大津町の契約農場や自社農場で丹精した紅はるかを使用。収穫後に45日以上熟成させ、おイモに含まれるでん粉が糖に変化する糖化を経て、甘さを引き出している。
今回、コラボレーションしたのは「フランス食堂 Le Brillant(ル・ブリアン)」(熊本市南区)。フランス料理をカジュアルスタイルで楽しめるビストロとして若い女性の間で人気を博しており、焼き芋のテリーヌの開発でも、オーナーシェフのこだわりが随所にちりばめられているという。
おイモ本来の甘みを引き立たせることを最も重視し、あえて裏ごしを行わないことで独自の食感も表現。使用する原材料にもそれぞれこだわったほか、見た目でも楽しんでもらおうと色付けに卵黄とコーヒーエキスを塗って焼き上げ、表面には輪切りのお芋を添えた。
アイスクリームやホイップクリームをかけて食べたり、クラッカーにのせたりしてもおいしく味わえるという。また、グラニュー糖を焦がしてカラメルソースをつくってかけるといった食べ方もおすすめとしている。
オンラインショップで4月28日に発売をスタートさせたが、シェフの味をそのまま楽しめるように高品質で鮮度の高い状態で家庭に送り届けることにも力を注いだ。
外部の冷凍加工のプロに協力を仰ぎ、液体凍結の技術を採用。マイナス30度の液体で圧倒的な速さで凍らせることにより、食品の細胞の破壊を抑え、旨味や栄養を損なうことなく保存できるようにしたという。
価格は、1個60グラムの5個入りで税込み1980円。冷凍のため賞味期限は約6カ月間。
■熊本・大津町のおイモの魅力を広める
いたふは、熊本県で100年余り続く「古圧からいも農園」の4代目、古庄利康さんが代表のサツマイモ加工品の販売会社。
本拠を置く大津町のおイモの魅力を広めたいと冷凍焼き芋や干し芋などのオンライン販売ほか、不定期でキッチンカーでの販売も行っている。
[外部URL]BATATASのオンラインショップ公式サイト