焼酎、サツマイモの商品企画などを手がける「LINK SPIRITS」（鹿児島県）と若潮酒造（同）が共同開発した本格芋焼酎ベースのスピリッツ「NANAIRO-七色-」を使ったオリジナルカクテルがこのほど、鹿児島市内の繁華街で知られる「天文館」地区のオーセンティックバー「BAR小原」で提供を開始した。芋焼酎の楽しみ方を広げたいとの思いが込められた取り組みだ。【さつまいもニュースONLINE編集部】
［関連］新たな焼酎体験を…淡いピンク色の鹿児島発スピリッツが限定発売
従来の焼酎のイメージと一線を画す
NANAIROは、フルーティーな味わいが特徴で、見た目も紫芋の天然色素で華やかなピンクに色付けするなど工夫。従来の焼酎のイメージと一線を画す本格芋焼酎ベースのスピリッツとして開発された。
近年、多くの生産者が土壌伝染性の病害「サツマイモ基腐（もとぐされ）病」の対策に悩まされる中、同病への抵抗性が高いとされる「コナイシン」というおイモの品種を採用して新たなものづくりに取り組んだ点も大きな特長だ。
オリジナルカクテルを共同で考案
販売するオリジナルカクテル3種は、BAR小原とLINK SPIRITSが共に考案した。
「NANAIRO カイピリーニャ」は、ロックグラスにぶつ切りにしたライム、砂糖を加えてつぶしたものに砕いた氷を入れ、NANAIROと合わせた。
「NANAIRO トニック」は、グラスに入れたNANAIROと氷をよくかき混ぜた後、トニックウォーターを注ぐなどして仕上げた。
「NANAIRO ブラッディメアリー」は、氷を入れたグラスの中でNANAIROとトマトジュースを合わせており、好みに合わせ塩やコショウ、タバスコなどを加えて味わう。
「焼酎の魅力に触れるきっかけに」
BAR小原は、2003年の日本バーテンダー協会の技能競技大会で創作部門全国3位の成績を修めた小原紀幸さんが2007年に開業したバー。焼酎ベースのカクテルの扱いはこれまでなく、今回初めて新たな取り組みとしてメニューの考案に取り組んだという。
小原さんは「NANAIROの美しいピンク色、華やかでフルーティーな香りと優しい口当たりは、これまで焼酎を飲む機会が少なかった若い女性などにも抵抗なく味わっていただけるのではないかと思います。また、県外や海外から来られるお客様にも、鹿児島の焼酎を使ったカクテルを地元のバーで楽しんでいただくことで、焼酎の魅力に触れるきっかけになればと思います」とコメントしている。
BAR小原の営業時間は、午後7時から午前3時。原則、日曜日が店休。住所は、鹿児島市樋之口町8番5号。
