埼玉県さいたま市の温浴施設「おふろcafe utatane」で16日から、規格外などの理由で流通されなかったサツマイモをアップサイクルとして有効活用し、露天風呂に浮かべる「もったいない風呂」が期間限定で登場する。川越市の焼き芋店「COEDO HACHI」と連携した取り組みで、同店が提携する農園のおイモを活用する。施設を運営する温泉道場は「湯に浮かべたおイモの香りを楽しんでもらうだけでなく、おイモを食べたいと思う気持ちなどにもつながれば」と期待を込める。サウナ室では、焼き芋のフレーバーを使った「おいもロウリュ」も特別開催する。10月31日まで。【さつまいもニュースONLINE編集部】
おイモや農産物への関心持つ機会に
「もったいない風呂」としてサツマイモを浮かべる試みは初めて。温泉道場とCOEDO HACHIがコラボし、館内で焼き芋を楽しむイベントの一環として企画された。おイモは、COEDO HACHIと提携する農園「@FARM」が供給する。
もったいない風呂を巡っては、同様の趣旨から、廃棄予定のトウガラシや、醸造過程で出たビールの麦芽などを活用した例もあるという。
サツマイモのもったいない風呂を通じ、おイモへの関心を持ってもらったり、農産物の有効活用な生産者について考えたりするなどの機会につなげたい狙いだ。
施設によると、男女の露天風呂を活用し、おイモを浮かべる予定。おイモならではの甘い香りがほのかに広がるという。
おイモの香り広がる特別なロウリュ
サウナ室では、おいもロウリュも特別開催する。うちわに焼き芋のフレーバーの香りを仕込み、ふわっと広がる甘い香りを楽しんでもらう。
イベント期間中、毎日行う予定。開催時間は、男性が▼午前5時半▼午後2時半▼午後9時半、女性が▼午前6時▼午後2時▼午後8時。
施設限定の「焼き芋かき氷」販売も
COEDO HACHIとのコラボならではの取り組みとして、同施設限定の「焼き芋かき氷」の販売も行われる。
2カ月以上、熟成されたおイモをつぼ焼きした「壺焼き芋」と、おイモから採取した自然な甘さの「芋蜜」、さらにカスタードと焼き芋を合わせた「芋クリーム」などを組み合わせたかき氷だ。
価格は税込み850円。
コラボに込めた思いとは
温泉道場とCOEDO HACHIは同じ埼玉県内の事業者で、サツマイモの産地して全国的にも知られる同県川越市を盛り上げたいという思いや、その川越市のおイモの魅力を広めたい、という考えで共鳴し、今回のコラボにつながったという。