バニラ風味のジュレで仕上げ
天面には蒸かしたサツマイモがふんだんにのっています。これだけたくさん素材そのままに使えるということは、サツマイモの調達に相当の努力があっただろうと思われます。
大人でも口の中がいっぱいになるほどの大きさといえます。サツマイモの素材の香りもちゃんと感じられ、ホクホクとした食感も楽しめます。こんなふうにスイーツの一部でありながら、しっかりとサツマイモを味わえるのは、サツマイモ好きにはうれしいポイントです。
天面のキラキラとした光沢は、溶かしバターをイメージしたバニラ風味のジュレをかけて仕上げたのだといいます。
天面だけすくって食べても、サツマイモバニラの軽やかな味わいでした。
「味のまとめ役」バターカスタード
バターパイ自体は複数の層で、構成されていました。パイの上には、スイートポテト生地、アーモンドスポンジ、バターカスタード、天面と続きます。
バターカスタードがバターのうまみが生かされていて、天面のサツマイモやアーモンドスポンジなどとのマリアージュで全体の味をまとめているように感じられました。