第1回 サツマイモにハマった二つの原体験

フジテレビのバラエティ番組「オールナイトフジコ」に現役女子大生ユニット「フジコーズ」としてレギュラー出演し、現在タレントとして活躍する上西萌々さんの連載が始まります。上西さんはSNSのプロフィール欄に干し芋の画像を掲げ、将来の目標にサツマイモ専門店の経営を挙げる、筋金入りのサツマイモ好き。サツマイモの魅力を伝えてもらいます。【さつまいもニュースONLINE】 


第1回 サツマイモにハマった二つの原体験

はじめまして!ももりんこと、上西萌々です。私は、東京女子大学に通う、サツマイモをこよなく愛する現役女子大生です。

1年前、フジテレビの毎週金曜深夜に放送されていた「オールナイトフジコ」という番組のオーディションでの合格をきっかけに芸能活動を始め、現在はタレントとしてもお仕事をしています!

私は生まれてこの方、数々のあだ名がありますが、周囲からは「さつまいもも」「芋西」と呼ばれるくらい、サツマイモが大好きなんです。

「いつもそばに干し芋があった」

連載の第1回ではまず、私とサツマイモの出会いについてお話させてください。

私がサツマイモにハマったきっかけには、子どもの頃に蓄積されたサツマイモをめぐる体験と、大学生になってから突発的に起きた体験という、二つの原体験がある、と思っています。

まず、子どもの頃に蓄積された体験とは、私の母方の実家がある茨城県で経験したことです。そこは、特にたくさんサツマイモが採れる地域でした。

ご近所さんには当たり前のように干し芋を干す機械が置いてあり、毎年秋冬になると「(自家製の)干し芋を多く作りすぎたからあげるよ〜」という会話が自然と聞こえてくるほど。

そういう訳で、私のそばには、いつも干し芋がありました。

特に私の祖母が、蒸かしてから干した自家製の干し芋が大好きでした。祖母が大好きな私は、祖母の温かみを感じながら干し芋をいつも味わっていました。

干し芋が近くにありすぎて、そのかけがえのない存在の価値に子どもの頃の私はまだ気づけていませんでした。


大学生になって気づいた「事実」

そんな中、大学生になった私は美容に目覚め、ある事実に気づきます。

田中みな実さん、広瀬すずさん、与田祐希さん……。たくさんの女性から支持され、活躍している俳優やタレントさんの多くがサツマイモ好きであるということです。

気づいた瞬間、私は急いでスーパーに向かい、石焼き芋を購入していました。

帰り道に一口ほお張った焼き芋は、一番最初に温かくほくほくとした食感。

その後、しっとりとした甘みの後味が広がり、気絶してしまうんじゃないか、というくらいの幸せに包まれました。

なんだ、これは。私が小さい頃に食べていた焼き芋と全然違うではないか……。

そんな突発的な体験から受けた衝撃で、私はサツマイモへの恋に落ちました。

それから、もっとサツマイモのことを知りたいと思うようになりました。実際に調べてみると、ものすごい進化を遂げていることが分かってきました。

品種改良や調理の工夫が進み、サツマイモがただの「野菜」や「おやつ」の領域を超えていること。

「体を支える準完全栄養食」「ぜいたくなスイーツ」として、無限の可能性を秘めた食品であることなどです。

サツマイモの味と機能に、完全にとりこになった私。今ではサツマイモ好きがあつまるチームに加わり、畑でサツマイモづくりのお手伝いをしながら、より深くサツマイモについて学ぶようになりました。

出会いでさらに深まる「好き」

今では、ただ「おいしいから好き」というだけではなく、サツマイモを通し、人とのつながりも感じることで、ますますサツマイモへの「好き」が深まっていっています。

連載では私の日常を通して見つけた、サツマイモの「推しポイント」をこれから紹介していきたいと思っています。

サツマイモの旬の楽しみ方や農家さんとのエピソード、気になるスイーツやレシピまで、私なりの視点でお届けしていきます。

読んでいただいた後、「ちょっとこの後、サツマイモ食べにいこっかな」と思ってもらえたら、一番嬉しいです!

サツマイモライフを一緒に楽しんでいきましょう。


本連載では各回、上西さんがサツマイモにまつわるおすすめの情報を「#ももの推しいも」と題して紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!

今回のコラムで触れた、私がとりこになったきっかけのスーパーの焼き芋とは、「紅天使」というサツマイモでした。

茨城県かすみがうら市のサツマイモ専門の加工会社「カルビーかいつかスイートポテト」さんのオリジナルブランドのサツマイモでした。

かいつかさんは、こういった独自の焼き芋の冷蔵・冷凍の販売のほか、カフェ店舗の「蔵出し焼き芋かいつか」で、サツマイモのパフェなどのスイーツをはじめ、キノコとチーズを使った料理など、しょっぱい系のサツマイモメニューを提供されています。

その中でも、私が大好きなのは「そふいも」です。


揚げたてのさくさく大学芋の上にひんやり焼き芋味のアイスがのせられ、上には大学芋の蜜と黒ごま、香ばしいサツマイモチップスまでのっています。


サツマイモチップスの「カリッ」、アイスクリームや蜜の混ざり合う「とろっ」、あったかい大学芋の「ふわっ」、口の中で広がる旨みの「じゅわ」……。

色々な味と食感が楽しめる、おすすめのサツマイモスイーツです。


写真はいずれも上西さん提供
(第2回は10月中旬に配信予定です)

筆者略歴
うえにし・もも 2002年生まれ、千葉県出身。24年5月、秋元康プロデュースの現役女子大生ユニット「フジコーズ」3期生としてデビュー。フジテレビの『オールナイトフジコ』にレギュラー出演した。現在はテレビ出演やグラビアなど多方面で活躍。愛称は「ももりん」。強いサツマイモ愛で知られ、将来の目標にサツマイモ専門店の経営を挙げる。
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