官民などでサツマイモによる地域振興に取り組む埼玉県川越市で営業する川越プリンスホテル(同市新富町)が、サツマイモ尽くしの期間限定の宿泊プランを販売中だ。近年、アミューズメント分野などで、没入できるアトラクションや体験を売りにしたイマーシブ施設が多く登場しているが、同ホテルのプランは、サツマイモの世界に没入してもらいたいと、その名も、「小江戸秋旅 -さつまいも尽くしのイモーシブ宿泊プラン-」。10月末まではサツマイモ堀り体験がつくほか、館内で家族などで楽しめる「おいもクイズラリー」や、夕食としてサツマイモをふんだんに使った料理や甘味を味わえるなどする。同ホテルは、「小江戸川越の魅力に触れながら、“いも”たれするほどのさつまいもの世界をお楽しみいただけたら」と呼び掛けている。【さつまいもニュースONLINE】
サツマイモ空間、存分に
「チェックインした瞬間から“さつまいも時間”がスタートします」と同ホテル。サプライズとして報道発表では伏せられているが、内容を知ったさつまいもニュースONLINE編集部の記者も驚愕したほどのアイテムがプレゼントされる。
ホテルのスタッフの制服も、サツマイモを連想させるワンポイントのある特別仕様に。
宿泊部屋に入室後も、サツマイモの世界へのイモーシブは止まらない。サツマイモに書籍やクッション、サツマイモの香りの入浴剤も。同ホテルは、「『見て』『読んで』『香って』サツマイモの空間をお楽しみいただけます」と胸を張る。
夕食にも格別のこだわり
夕食のメニューへのこだわりもひとしおだ。江戸時代に出版された、サツマイモ料理をまとめた「甘藷百珍」と呼ばれる書物から着想したサツマイモ料理が登場。
「ふはふはいも」「ちくわかまぼこいも」「衣かけいも」―など、想像がつくようでつかない、サツマイモファンの好奇心をかき立てるメニュー名の料理を提供している。同ホテルによると、メニューはさつまいもアンバサダー協会の協力を得たという。
メニューは、以下の通り。
【前 菜】紫菜巻いも 秋刀魚一夜干し※▼酢橘▼青菜のお浸し▼揚げ銀杏▼いも胡麻豆腐※
【お 椀】さつまいものポタージュ
【お造り】お造り三点盛り
【煮 物】ふはふはいも ※
【焼き物】ちくわかまぼこいも※
【揚げ物】衣かけいも※
【食 事】さつまいも入り鰻の押し寿司▼赤出汁▼香の物
【甘 味】さつまいものモンブラン
※は『甘藷百珍』から着想したメニュー
翌日にサツマイモ掘り体験も
また、館内にもサツマイモ時間を楽しめる仕掛けを多く用意している。8か所をまわってサツマイモのクイズに挑む「おいもクイズラリー」。ラリーの地点の中には、フォトスポットも用意されているという。
そして、翌日にはサツマイモ掘り体験が用意されている。指定の農園に宿泊者が各自で足を運び、体験ができる。掘ったサツマイモは持ち帰ることが可能。ただし、10月末までの宿泊者に限り、天候によっては中止の場合もある。また、11月1日以降は、サツマイモ掘り体験はないという。
気になる期間や料金は
「小江戸秋旅 -さつまいも尽くしのイモーシブ宿泊プラン-」の販売は11月30日まで。ただし、10月18、19日の両日は除く。予約は利用3日前までの予約制。
料金は1室2人利用時で、1人あたり1万8181円から。室料や朝夕食、サツマイモ掘り体験、サービス料・消費税を含む。