「サツマイモを楽しむこと」を通じて、地域の産業や食文化を未来につなぐアクションとして昨年初開催された催し「imo mamo FES」(イモマモフェス)。そんな同催しが10月23、30日の両日、福岡市中央区のワン・フクオカ・ビルディングで開かれる。第2回の今年は、サツマイモにちなんだ多彩なゲストを迎えたトークセッションをはじめ、23日を焼酎編、30日をスイーツ編と題し、試飲や試食を用意する。事前申し込み制で参加無料。主催者は「より多くの方がサツマイモ経済圏に関心を持っていただく機会になれば」と広く参加を呼びかけている。【さつまいもニュースONLINE編集部】
焼酎編とスイーツ編を開催
イモマモフェスは、飼料・農園芸資材を扱う商社「welzo」(ウェルゾ、福岡県福岡市)が立ち上げた産学連携プロジェクト「みんなのサツマイモを守るプロジェクト(Save the Sweet Potato=SSP)」が主催する。
23日の「焼酎編」は、「サツマイモで酌み交わす、地域と未来」と題し、焼酎文化の継承や発展の取り組み事例などをゲストらが意見交換する。生産現場の現状として、土壌伝染性の病害「サツマイモ基腐(もとぐされ)病」の影響や、今年のサツマイモ生産の状況なども報告される。
焼酎やサツマイモを中心にした商品の企画・研究開発を手がける「LINK SPIRITS」代表の冨永咲さん、芋焼酎メーカーから「薩摩酒造」や「小鹿酒造」の両社担当者、SSP代表でwelzo取締役の後藤基文さんーが登壇する。
会場の一角には試飲コーナーが用意され、九州を代表する焼酎の銘柄を自由に楽しむことができるという。
スイーツの実演・提供も
30日の「スイーツ編」は、「五感で味わう、さつまいもの魅力」をテーマに、サツマイモやジャガイモを使ったレシピ開発に取り組み、「おいもクリエイター」として活動するえなりんさんがサツマイモを使ったオリジナルスイーツの実演・提供が行われる。
さらに宮崎県に本拠を置くサツマイモ専門商社「くしまアオイファーム」代表の奈良迫洋介さんも登壇し、えなりんさん、後藤さんとともに、産地・流通・商品開発の裏側を深掘りするトークセッションを行う。
また、23、30日の両日、民放出身のフリーアナウンサーで、サツマイモ好きが高じ「さつまいもアナウンサー」として多岐に活躍する鳥越佳那さんが司会・進行を務める。
気になる開催概要や参加方法は
会場は、福岡市中央区のワン・フクオカ・ビルディング6階の「スカイロビー」。開催時間は両日ともに午後5時半から同7時半。
参加希望者は、スタートアップ支援機関の「CIC Fukuoka」の姉妹組織「Venture Café Fukuoka(ベンチャーカフェフクオカ)」のエントリーページから無料で登録ができる。
主催するSSPの後藤さんは、イモマモフェスについて「サツマイモを楽しむことを通じて、地域の産業や文化を未来へとつなぐアクション」と説明。
第2回の開催にあたって、「サツマイモには、焼酎・スイーツ・観光・教育と、さまざまな可能性があります。このフェスをきっかけに、より多くの方が『さつまいも経済圏』に関心を持ち、一緒に未来をつくっていければと考えています」とコメントしている。