京丹後市は12日、市内産の紅はるかの冷凍焼き芋を開発して全国への発信を目指すとしていた市内事業者のプロジェクトの事業化が決定した、と発表した。クラウドファンディング(CF)を通じ、冷凍焼き芋に必要な急速冷凍庫の導入にあてる原資を寄附で募っていたが、同日時点で目標額(119万円)を上回る130万円超に達したため。市内事業者で農業事業の「三豊」は集まった寄附を原資とする補助金を市から受ける形で事業を前に進めることになる。【さつまいもニュースONLINE編集部】
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事業化の決定について、同市が同日午後、報道発表した。
事業化を巡っては、京丹後市と三豊が連携し、CFとふるさと納税を組み合わせた「#ふるさと納税3.0」と呼ばれる仕組みを活用していた。
具体的には、急速冷凍庫の導入にあてる原資をCFで募る一方、寄附した人は寄附をふるさと納税として税控除対象とするほか、開発を目指す冷凍焼き芋を返礼品として届けるというものだ。
目標額は達成したが、CF自体は当初の予定通り12月まで原則、継続する考え。寄附の金額に応じ、冷凍焼き芋を送る。ただし、補助金の交付上限額にあたる寄付額(238万円)に達した場合は前倒しでCFを終了する。
京丹後市の#ふるさと納税3.0の取り組みを巡っては、第3弾となる今回を含め、いずれも目標額を上回る結果となった。
冷凍焼き芋の開発を進める三豊や、新たな地場産業の創出に力を入れる京丹後市の取り組みに今後も注目が集まりそうだ。