やきいもフェスTOKYO 編集部が気になった出品メニュー3品


東京都中野区の中野四季の森公園で11月26日まで開かれたフードフェス「やきいもフェス」。昨年、新宿区内で初開催された催しで、会場を移して第2回となりました。多彩なアイテムが提案される中、編集部でも会場内を食べ歩き。気になったメニューを振り返ります。【さつまいもニュースONLINE編集部】

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紅あずまと香ばしいバケットが調和

まず、ご紹介したいのが、「しあわせのわごん」の「フレンチ焼き芋ブリュレ」です。


特製のバケットを使用したフレンチトーストの上にブリュレした焼き芋がのり、紫芋アイス、紫芋モンブランが添えられています。たずねたところ、取材日に使用していたおイモは紅あずまでした。

別添えの蜜を全体にかけて、ひたひたにして味わったのですが、香ばしいバケットがやさしい甘みの紅あずまとよく調和していて、食べやすかったです。


一見、小さめに感じたアイスとモンブランですが、ディップして食べると思った以上に紫芋の上品な甘さが存在感を放っており、しっかりと味変の役割を果たしていました。

安定して美味しいので、「焼き芋を食べたい」「おイモスイーツを食べたい」という双方の間で悩まれる方にまず一品目としておすすめしたいメニューのように思いました。

おかず系で「今年最も印象残った」

続いて、ピックアップしたいのは、「OIMO cafe」さんの「おいもとチキンの粒マスタードカレー」です。


サツマイモのフードフェスを訪れると、つい焼き芋やおイモスイーツに目がいきがちですが、おかず系でも主役を張れるのがサツマイモの魅力と考えています。そうした中で、ことし出会ったおイモを使ったおかず系メニューで最も印象に残った一品となりました。

酸味と香りが効いている粒マスタードカレーに、まろやかなおイモの甘みが加わることで、絶妙なマリアージュが生まれていました。

おイモのこだわりを聞いたところ、新物のシルクシートを使用することで「甘さをおさえつつ、ホクホクの食感が味わえるようにしている」とのこと。


マリアージュを支える、まろやかな甘みの秘密はこのあたりにあったようです。食感もねっとりよりかは、確かにホクホクの方が、カレー全体でのメリハリが出て、マッチしていたように感じました。

トッピングというか、天面にそえられたカリカリもおイモを揚げたものでほのかな甘みと、カリカリとした食感が楽しめ、アクセントになっていました。

「とにかく大学芋がおいしかった」

最後にご紹介したいのは、「焼き芋専門店 芋やす」の「大学焼き芋 紅はるかの焼き芋アイスのせ」です。


焼き芋からつくった大学芋に紅はるかのアイスクリーム、おさつチップを添えたメニューです。

これはもう、とにかくもう大学芋がおいしかったの一言に尽きます。外側がカリッとした食感ながら中はしっとり。さらにしっかりと内部までおイモの香りや甘みが感じられる大学芋で、ピックがわりの割りばしが止まらなくなりました。

おイモのアイスがつくことで、今のトレンドの温冷を楽しめるつくりも楽しい食体験になりました。


24年1月には福岡市でも開催

12月上旬現在、やきいもフェスは東京、大阪での開催を終え、最後の3カ所目の福岡は2024年1月24日から28日で、福岡市中央区の「県営天神中央公園」が開催されます。九州・中国地方の方々を中心に、新年最初の芋活にいかがでしょうか。