全国サツマイモ収穫量、回復の兆しか 都道府県別の首位は?

※農水省のデータを基に編集部で作成

2023年産のサツマイモの全国収穫量が71万5800トンとなったことが、分かった。22年産比では1%増。微増ながらも2年連続の増加で、回復を示す結果となった。農林水産省の調査で分かった。気になる都道府県別で収穫量トップとなった自治体は……。【さつまいもニュースONLINE編集部】
収穫量をめぐっては、22年産が6年ぶりに増加に転じた経緯があった。23年産は微増ながら2年連続の増加となり、回復の兆しを示す結果となった。

節目の70万トン台も22年産に続き、維持した。

気になる都道府県別は、鹿児島県が首位となり、21万5400トン。2位が茨城県20万200トン、3位が千葉県が9万1300トンと続いた。

※農水省のデータを基に編集部で作成

近年、土壌伝染性の病害「サツマイモ基腐(もとぐされ)病」による収穫減が南九州勢を悩ませてきたが、23年産についても、歴代首位の鹿児島県がトップの地位を守った。

作付面積減も収量上向く

収穫量の増加は、10アール(=1千平方メートル)当たりの収量は2,240キログラムで、前年産より2%上昇したことが寄与した。

全国の作付面積は約3万平方メートルで前年比1%減った。

調査結果は、食料・農業・農村基本計画における生産努力目標の策定やサツマイモの生産振興の施策に活用される。