【レビュー】全国2位のサツマイモ生産量を誇る茨城県。同県常総市にある「道の駅 常総」でサツマイモを使っためずらしい季節限定のフルーツ大福と出合いました。求肥に包まれた大福の内側には、たっぷりのサツマイモのペーストや生クリーム、白あんなどのほかに、あるフルーツが。売り場での思わず二度見の末、購入して食べてみると、サツマイモの持つやさしい甘さや香りと驚きのマリアージュを生んでいました。サツマイモの魅力を引き立てていた意外なフルーツとは……。【さつまいもニュースONLINE編集部】
9月中旬、編集部は道の駅 常総をたずねました。
サツマイモ生産量全国2位をほこる茨城県のサツマイモを使ったおみやげ品のスイーツや店頭での焼き芋の販売などで売り場はにぎわっており、茨城のサツ活(=サツマイモ活動)の聖地ともいえる場所です。
今回、目指した売り場の一つが、施設内で出店する「芋とわ」です。求肥で茨城県産のサツマイモのペーストやつぶあんなどを包んだ「おいもクリーム大福」が人気であることは知っていたのですが、注目したのは、季節限定の新商品です。
見た目は、おいもクリーム大福と変わらないのですが、価格は70円高い税込み520円でした。大福にしては、なかなかのボリューム感です。野外の飲食スペースに移動して、早速、試食することにしました。
大福を二つに割ると、表れたのはライトグリーンの大きな粒。購入したのは、旬をむかえた茨城県産のシャインマスカットを使用した「お芋とシャインマスカット大福」でした。茨城県産のサツマイモのペーストや生クリーム、白あん、スポンジとともに、大福の中にごろっと丸ごとシャインマスカットが入っていました。
シャインマスカットはみずみずしく、冷蔵ケースで売られていたためか、とても冷たい。
大福を切り分けて口に運ぶと、シャインマスカットのさわやかながら強い甘さの果汁がサッーと口の中に広がり、サツマイモや白あんなどとマリアージュ。サツマイモの自然な甘さとのコントラストで、豊かなグラデーションのある甘みの境地に連れて行ってくれました。
本来、味覚は対比効果で甘みの強いものを食べた後は、その甘みを下回るものは甘みを感じにくくなるといった性質があります。しかし、だからこそ逆に、シャインマスカットの強い甘みにサツマイモの甘みがマスキングされ、よりサツマイモの香りの輪郭にエッジが立ったように感じました。
サツマイモとシャインマスカットという予想外の出会い。こうした前例のない食材との組み合わせで、サツマイモはもっともっと魅力を高められる。そんなことも考えさせられました。