サツマイモなど福島産品を題に「スイーツ甲子園」22日までレシピ募集

福島県3町の産品を使用したスイーツづくりで全国の高校生などがアイデアや腕前を競うコンテストが初開催される。「スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ」と題した催しで、大熊町、富岡町、楢葉町の3町と産経新聞社が共催する。テーマ食材の一つに、楢葉町のサツマイモがラインナップ。レシピ応募を22日まで受け付けている。レシピづくりを通じ、東日本大震災や原子力災害の過去とともに、復興へ歩みを進める地域のいまを知るきっかけにもなりそうだ。【さつまいもニュースONLINE編集部】

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高校生のスイーツ日本一催しの姉妹イベント

同チャレンジカップは、高校生のスイーツ日本一を決めるコンテスト「スイーツ甲子園 高校生パティシエNo.1決定戦」の姉妹イベントで、今回が第1回として開催される。


楢葉町がサツマイモ(紅はるか)、大熊町がキウイ、富岡町がパッションフルーツと生産に力を入れている産品をテーマ食として指定。サツマイモ、キウイ、パッションフルーツのいずれかをメインに使用し、家庭で作れるスイーツのレシピを募集している。

応募資格は、2023年4月時点で全日制・定時制・通信制高等学校、高等専門学校、専修学校高等課程などに在籍する生徒で、個人か同じ学校の2人組での参加を募っている。

レシピ応募の期限は6月22日午後6時まで。

決勝大会は8月に「Jヴィレッジ」で開催

集まったレシピから書類審査に通過すると、8月25日~27日までサッカー日本代表のナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)で開かれる決勝大会に進むことができる。

決勝では、大熊町賞、富岡町賞、楢葉町賞がそれぞれ決定するほか、副賞として審査員のパティシエと各テーマ食材を使ったコラボスイーツを開発できる機会も贈られる。

さらにそこで開発されたスイーツは、来年2月に東京・代々木公園(渋谷区)で開かれる「ふくしまスイーツフェスティバル」で販売される。

楢葉町で進むサツマイモの特産品化の動き

サツマイモをテーマ食材とする楢葉町は、Jヴィレッジの所在地でサッカーの聖地として知られるとともに、復興の象徴としてさまざまな催しが開かれている。そんな同町では、農業復興に向け、温暖な気候を利用してサツマイモを新たな特産品として育てる動きが進んでいるという。

楢葉町のサツマイモ

2017年に試験栽培を開始し、おイモスイーツ専門店「らぽっぽファーム」の運営などで知られる「白ハト食品工業」(大阪府守口市)が同町に設立した「福島しろはとファーム」などが本格的な栽培に着手。「ふくしまゴールド」としてブランド化にも取り組んでいる。

スイーツ甲子園ふくしまチャレンジカップの公式サイト