第4回 ここがかわいい!私のサツマイモ論


フジテレビのバラエティ番組「オールナイトフジコ」に現役女子大生ユニット「フジコーズ」としてレギュラー出演し、現在タレントで活躍する上西萌々さん。将来の目標にサツマイモ専門店の経営を挙げる筋金入りの上西さんですが、連載の第4回は、自身がサツマイモのどんなところに夢中にさせられているのか、「サツマイモ論」をつづります。「サツマイモになりたい」とさえ思うこともあるそう。その偏愛ぶりに注目です。【さつまいもニュースONLINE】 

第4回 ここがかわいい!私のサツマイモ論


可愛さの先にあるもの

みなさんは、サツマイモのどんなところが好きですか?

私がサツマイモに心惹かれるようになったのは、その見た目のかわいらしさもあります。

まず印象的なのは、やはり色合いです。

皮の赤紫と中身の黄色。この2色の組み合わせを見ると、多くの方が自然とサツマイモを思い浮かべるのではないでしょうか。

写真提供:photoAC

皮の色は、はっきりとした赤紫というよりも、どこか白みを帯びていたり、やわらかくやさしい紫に見えたりすることが多いと感じます。

そして中身も、鮮やかなレモン色ではなく、蜜を含んだような温かみのある黄色やオレンジ色です。

編集部撮影

派手すぎず、地味すぎず、見ているだけで心がホッとする――。そんな色合いに、私は思わず「かわいいな」と感じてしまいます。

いつまでも眺めていたくなるような、その可愛さの先には、安心感さえ覚えるほど。見ているだけで、不思議と落ち着くんです。

まさに「唯一無二」

形もまたサツマイモの大きな魅力だと思います。

両端がキュッとすぼまっていて、真ん中が少しぷくっとふくらんだ姿。どこか愛嬌があって「あ、サツマイモだ!」とすぐに分かる個性がありますよね。

編集部撮影

色合いも形も、私にとってサツマイモはまさに唯一無二の存在です。

こんなにも心を惹きつける色や形を自然が生み出していることに驚きとともに感謝の気持ちまで湧いてきます。

“私だけのもの”を探す日々

私はフジコーズとしてデビューして以来、テレビなどの現場で、たくさんのタレントさんやアイドルの方々とご一緒してきました。

その中で、「自分の個性って何だろう」「どうしたら伝わるんだろう」と考える時間も増えました。

それは、自分の中にある“私だけのもの”を探す日々でもあります。

だからこそ、色や形、味わいまでもが唯一無二なサツマイモを見ていると、思わず「羨ましいな」と感じてしまうことがあります。

愛おしさが高じて、「サツマイモになりたい」と思ったことさえあります。


実際、サツマイモが好きになってから、身につける色も少しずつ変わりました。
紫系の小物や、黄色の靴下など、気づけばサツマイモの色合いを自然と選ぶようになっていたんです。

すると、ありがたいことに周囲の方が「好きそうだと思って」と、サツマイモカラーのものをプレゼントしてくださったり、時には本物のサツマイモをくださったりするようになりました。

好きなものを大切にしていると、その気持ちはちゃんと周囲に伝わって、めぐりめぐって自分のもとに返ってくる――。

私はこのことを、勝手に「引き寄せ」だと思っています。スピリチュアルな意味ではなく、でも、きっとそういうことってあるんですよね。

「好き」で満たされる

サツマイモは、私にとってただの食べ物ではありません。その色合いや形も含めて、目からも心を和ませてくれる存在です。

赤紫や黄色を見るだけで嬉しくなって、あの形を目にすると、自然と気持ちが明るくなります。

好きなものを「好き」と言って、好きな色を選んで、好きな形を眺める。

そうやって毎日が少しずつ自分の「好き」で満たされていくのは、とても素敵なことだと思います。


そして何より、サツマイモはとてもおいしい、特別な食材です。

どれだけかわいくても、どれだけ美しくても、おいしくなければここまで夢中にはならなかったと思います。ほくほくした食感、しっとりとした甘さ、焼いても蒸しても揚げてもおいしい万能さ。

見た目だけでなく、味わいまで唯一無二。サツマイモは、外側も内側も、最強の食材だと思っています。


迎える2026年は、私自身もさらに自分を磨きながら、たくさんの人に愛され、ホッとする安心感を届けられる存在になりたいです。

外側も内側も唯一無二の魅力をたくさん持った――サツマイモのような人になれるように。

本連載では各回、上西さんがサツマイモにまつわるおすすめの情報を「#ももの推しいも」と題して紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!

2025年を振り返ると、夏ごろに大阪・関西万博の会場に足を運んだことも大事な思い出の一つです。

その際、大阪市内を訪れたときに立ち寄らせていただいたのが、「浪漫焼き芋 芋の巣」さん。難波八坂神社の近くにある焼き芋屋さんです。


実はさいたまスーパーアリーナで行われた「さつまいも博」で、芋の巣さんの「生大学芋」という商品に一目惚れしたこともあり、これは行くしかない!と思ったのでした。

訪れたのは夏だったので、「おいものかき氷〜大学芋風〜」という、焼き芋シロップと焼き芋クリームをたっぷりかけたひんやりスイーツをいただきました。


自分で大学芋シロップをかけるスタイルで夏にぴったり。冷たくてやさしい甘さに癒される、幸せなひとときでした。


そして帰りには、お目当ての「生大学芋」をお持ち帰り。この生大学芋が、とにかく本当においしいのです。


サツマイモを米油で揚げたスイーツで、甘味料や砂糖は不使用。それなのに、ひと口食べると、皮のカリッとした食感と、おいもの蜜の甘さがぎゅっと閉じこめられていて、口に入れた瞬間、すっと溶けるようになくなってしまいます。

特におすすめなのは、トースターで少しだけ温めてみること。外はさらに香ばしく、中はよりトロっとして、初めての人はきっと驚かれることと思います。


個人的には、この世で一位を争うぐらいにおいしいスイーツだと思っています。興味を持たれた方にはぜひ味わってもらいたいです!

表記がない写真はいずれも上西さん提供
(第5回は1月に配信予定です)

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筆者略歴
うえにし・もも 2002年生まれ、千葉県出身。24年5月、秋元康プロデュースの現役女子大生ユニット「フジコーズ」3期生としてデビュー。フジテレビの『オールナイトフジコ』にレギュラー出演した。現在はテレビ出演やグラビアなど多方面で活躍。愛称は「ももりん」。強いサツマイモ愛で知られ、将来の目標にサツマイモ専門店の経営を挙げる。
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