【現場リポート】国内最大級のおイモの祭典「さつまいも博」開幕へ


 サツマイモにまつわる国内最大級のイベントとして知られる「さつまいも博2023」が22日、さいたまスーパーアリーナに隣接の広場「けやきひろば」(埼玉県さいたま市中央区)で開幕する。主催の実行委員会によると、ブース出展は企業や団体、地方自治体など約35社・団体に上り、過去最多という。サツマイモファンを熱くする注目の祭典がいよいよスタートする。【さつまいもニュースONLINE編集部】

関連記事:「日本さつまいもサミット」受賞者の生芋、さつまいも博の会場で販売へ

 同実行委は21日、本番に向け準備が進む会場を報道陣向けに公開した。

 会場のけやきひろばでは早速、焼き芋の甘い香りが漂う一方、晴天に恵まれながらも寒風が断続的に吹き、日陰はかなり冷え込んでいた。想像の一段上のギアを入れた、防寒対策が不可欠といえそうだ。

 また、会期中は多くの人出が見込まれ、商品の購入まで行列に並ぶことを考えると、手先の冷えを防ぐ手袋やカイロの持参が望ましいと感じられた。

会場内の様子=21日午後、さいたま市中央区

会場内の様子=21日午後、さいたま市中央区

■「こだわりを味わってほしい」

 ただ、会場がそうした寒気に包まれる中、関係者の熱気は早々に高まっている様子だった。

 関西地方から出店した店主は「素材や焼き方にこだわった焼き芋をたくさん用意したので、多くの人に味わってもらいたい」と語った。都内から出店の店舗関係者は「サツマイモにはさまざまな品種があり、一つ一つに違った魅力がある。そうしたことを感じてもらえれば」と意気込んでいた。

会場内の様子=21日午後、さいたま市中央区

 さつまいも博は、サツマイモにまつわる作り手と売り手、さらに買い手が全国から一堂に会するサツマイモの祭典。さまざまな産地や店舗の焼き芋が楽しめるため、ファンなどから「焼き芋イベントの総本山」ともいわれる。

 冬季に行うさつまいも博は今回で3回目となる。昨年2月にあった前回のさつまいも博では、新型コロナウイルス感染症拡大防止への配慮から入場制限も設けられる中、主催者発表で5日間で3万人が来訪。さらに、昨年8月には夏季版のさつまいも博も開催された。

会場の様子=21日午後、さいたま市中央区

 また、約35社・団体と過去最多の出展となった今回は、これまで以上に、さまざま品種の焼き芋をはじめ、力作のスイーツやおかず、スープ、創作料理など多彩なメニューが提案されている。

 多様なサツマイモの味わい方、楽しみ方に出会えることが最大の魅力となっているといえる。

■入場有料制、当日券は販売中止の場合も

サツマイモを模したオブジェのフォトスポット

 会期は、22日から26日までの5日間で、入場有料制。前売り券は、各日で滞在時間2時間の指定時間制で税込み600円(ただし、各日16~18時の枠は同400円)。指定時間の枠内であれば再入場可。

 当日券(800円)もあるが、実行委によると、混雑状況によって販売中止する場合もあるといい、前売り券の購入を推奨している。