最終回(第6回) 人生を捧げることに決めました。


フジテレビのバラエティ番組「オールナイトフジコ」に現役女子大生ユニット「フジコーズ」としてレギュラー出演し、現在タレントで活躍する上西萌々さん。将来の目標にサツマイモ専門店の経営を挙げる筋金入りのサツマイモ好きでもあります。連載の最終回となる第6回は、焼き芋を手にすると「誰かとシェアしたくなる」という上西さんの「焼き芋幸福論」と、上西さんが決断した自身の「今後」についてを語ります。サツマイモを愛してやまない上西さんが選んだ、これから歩む道とは――。【さつまいもニュースONLINE】 

最終回(第6回) 人生を捧げることに決めました。 


「幸せを半分こしたいの!」

今回で、私の連載も最終回です。

これまで、サツマイモと私について語ったこの連載にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

最終回では、どうしても語っておきたい焼き芋の魅力と、私のこれからについて、お話したいと思います。


早速ですが、みなさん、焼き芋って手にすると、なぜだか不思議と半分に割りたくなりませんか。

熱々の焼き芋を割った瞬間、ふわっ~と温かい湯気と甘い香りがただよい、中の黄金色が見えてくる光景。

私は、あの光景を見ると、焼き芋を誰かとシェアしたくなってしまいます。


一人で食べるのもおいしいのですが、みんなで食べると、美味しさや幸せを半分こできるからです。

焼き芋をつくったり、買ってきたりしたとき、周りに友達や家族がいたら、ぜひ勧めてみてください。

シェアできたら、それだけでちょっと距離が縮まるし、もしシェアできなかったとしても、
そこから会話が生まれることがあるはずです。

苦手な人に押し付けるのはよくないですが、人によっては実は気になるけど、遠慮している人もいるかもしれません。

そんなときには、もう一押し。「幸せを半分こしたいの!」って言ってみてください。


人と人をつなぐきっかけに

私自身、焼き芋がきっかけで仲良くなったり、関係が深まったりしたことがたくさんありました。

私にとって焼き芋は、単なる好物にとどまらず、人と人をつなぐきっかけを与えてくれる存在でもありました。


みなさんも、熱々の焼き芋を、誰かとシェアしていっしょにほおばってみてください。夏場には、冷やした焼き芋もよいでしょう。

半分こにしたはずの幸せは、誰かといっしょに焼き芋をほおばる楽しい時間で、もっと大きな幸せになるかもしれませんよ。

いろんな人生を知り……

最後は、私の今後についてもお話ししたいです。

私はこの春、就職をするつもりでした。

しかし直前まで何度も悩み、自問する日々が続きました。

せっかく初めて心から興味を持てたものを、ここで諦めてしまっていいのか、と。

というのも、サツマイモのコミュニティの中で、サツマイモに関わるたくさんの人たちと出会い、畑にも入るようになりました。

そうした活動やコミュニティの中では、いろんな人生があることを知りました。


壺焼き芋のとりこになり、会社に勤めながら挑戦を始めた人。サツマイモが好きすぎて、生産地に移住した人。そして、一次産業の大切さに気づき、自ら農業の道を選んだ人……。

サツマイモには、人の人生を動かす力がある。

そのことを、出会いを通じて、私は目の当たりにしました。


本当にたくさん悩んだ末に

そして、本当にたくさん悩んだ末に、サツマイモに人生を捧げることに決めました。

4月から生産農家の方に教わりながら、実際に畑に入ることにしました。

土づくりから収穫まで、サツマイモづくりのすべてに向き合っていく予定です。

同時に、これまで続けてきたタレント活動も続けながら、「育てる人」と「伝える人」、そして「手に取る人」の三つの視点を持ち、サツマイモの魅力を届けていきたい。そんなふうに思っています。


いつかは、自分の手で育てたサツマイモを、誰かと一緒に囲めるような場所をつくれたら──。そんな未来もおぼろげに思い描いています。

まだまだ学ぶことばかりですが、だからこそ、その過程も含めていろいろな場所で発信していきたいです。


もっと多くの人に、サツマイモの魅力を知ってほしい。そんな想いを胸に、これからも進んでいきます。

これまでコラムをご覧くださった皆さま、本当にありがとうございました。

サツマイモとともに歩むこれからも、あたたかく見守っていただけたら嬉しいです!

本連載では各回、上西さんがサツマイモにまつわるおすすめの情報を「#ももの推しいも」と題して紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!

連載の最後に紹介するのは、家庭でつくるおすすめの焼き芋の作り方についてです。

サツマイモって、毎日食べていても、どうしてこんなにも飽きないのか。自分でも不思議に思うほどです。


中でも、サツマイモの魅力をいちばんシンプルに感じられる食べ方は、やはり「焼き芋」だと思っています。

焼き芋は、サツマイモそれぞれの個性が、最も顕著に現れる食べ方だからだと考えます。

焼き方にもさまざまな手段があります。石油ストーブの上で温める焼き芋など、昔ながらの楽しみ方もありますよね。

どんな焼き方でも、サツマイモの甘みを最大限に引き出すコツは、時間をかけて、低温でじっくりと火を入れることだと今までの経験から考えています。

私がいちばん好きな味わい方は、自分の中で「蒸し焼き芋」と呼んでいる方法です。

まず炊飯器で、サツマイモをじっくりとふかし芋にします。炊飯器はゆっくりと温度が上がり、水分を逃さず加熱できるため、デンプンがやわらかくなり、糖に変わるための酵素が働きやすくなります。

そしてその後がポイントです。

オーブンで低温のまま、さらにじっくりと加熱します。すると、糖化が進みながら水分が少しずつ抜けていき、甘みがぎゅっと凝縮されていくのです。


こうして出来上がったサツマイモは、中はほくほく、外側はパリッとキャラメリゼされていて、まるで飴のような香ばしさをまといます。


特に、蜜が出やすい「ねっとり系」の品種を選ぶと、より美味しく仕上がるように感じています。

もちろん、専門店のプロが焼いた焼き芋もおいしいですが、ご自宅でも焼き芋を楽しんでみてくださいね!


写真はいずれも上西さん提供
(連載は今回が最終回です)

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筆者略歴
うえにし・もも 2002年生まれ、千葉県出身。24年5月、秋元康プロデュースの現役女子大生ユニット「フジコーズ」3期生としてデビュー。フジテレビの『オールナイトフジコ』にレギュラー出演した。現在はテレビ出演やグラビアなど多方面で活躍。愛称は「ももりん」。強いサツマイモ愛で知られ、将来の目標にサツマイモ専門店の経営を挙げる。
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